都会暮らしに疲れたから本気で田舎移住を考えるのはアリ?
今回は「特にやりたいこともないんだけど、いっそ田舎に住んでのんびりした人生を送るのもいいなあ」ぐらいの人にはオススメの記事です。田舎で叶えたい夢が固まっている人はすぐにでも移住して具体的な行動に移すべき、と勝手に思っているので参考にはならないかも。
都会で息詰まる暮らしをしていると何のための人生何だろうとか思ったりしませんか?いっそ環境を変えてみるかと思い、地方・田舎への移住を考えている人も多いようですが、見ず知らずの土地で生活していくことに不安を覚えるのは当然のことです。
田舎暮らしで気を付けたほうがいいと思うことについて、都会生まれ田舎育ち都会在住の僕が語っていきますよ。
いきなり地方に行っても大丈夫?
「田舎での暮らしってなんだかあこがれるなー」なんて考えで今いる土地を捨てちゃうのはぶっちゃけ自殺行為です。移住と言っても全くの見ず知らずの土地にいきなり行っちゃうのは危険が高いと思います。
まー実際には勢いで飛び込んでなんとかなっちゃう人もいるんですが、そういう人はすっごいアグレッシブで、自分で課題の設定から解決まで何でもできちゃうんです。結局は都会であろうが田舎であろうが人生を成功させることができるんですよね。そんな人は一握りなので、普通の人はいきなり飛び込んじゃうことは避けた方が賢明でしょう。
憧れの生活が待っていたとしても、食うに困っては「生存」ができませんからね。田舎に行って都会と同じようにオフィスワークは出来ません。これは断言できます。
よく「好きなことを仕事にするな」と言いますよね。例えば子供が好きで小学校の先生になったとします。で、念願の職業に就いたのはいいものの、そこで先生同士のドロドロした関係やモンスターペアレントからの無茶な要求に付き合っていかなくてはならないのです。で、「こんなはずじゃなかった」という思いになり、退職する という流れ想像できませんか?
これと同じようなことが田舎暮らしでも起こる可能性は非常に高いと言えます。自然がいっぱい、穏やかな気候などの光の側面ばかり見ていると、交通が不便、物資が少ないなどの陰の側面を見落としてしまうのです。いや、陰の側面も把握していてもその陰の大きさまで考えが及ばないんでしょうね。とにかくこの陰の部分については十分に覚悟しておくべきです。
田舎暮らしをするにあたって気を付けるポイント
現地の人と話題が合わない
単身で田舎に乗り込んだ際に最もショックを受けるのはここではないかと思います。毎日の話題の中心は地元の友人、親戚についてです。(僕の経験上の話ですが、かなりの偏見があります)ゆえに誰も知り合いがいないエリアに移住するということで、全くコミュニケーションが取れないなんてことも想像しておいてほしいです。
移住先の職場などで人間関係を深めるために世間話をすることになると思うのですが、ほんとに話が合わないと思いますよ。住んでる場所が違うだけでこうも違うか、と衝撃を受けます。こういったところが「田舎の人は陰険」とかいうテンプレのイメージにつながってるんだろうなあ。
特殊な文化すべてに溶け込む必要はないのですが、濃い人間関係の中でコミュニティが狭いなあと感じるところは少なくないでしょう。
何においても選択肢が少ない
田舎での暮らしではとにかく選択肢が限られます。仕事や娯楽施設は言わずもがなです。休みの日にお出かけ先はイオンが80%を占めることになるでしょう。
自然と触れ合えるといっても、人間が楽しめるような整備された自然は間違いなく都会の方が多く存在していますよ?
やりたい時にやりたいことがすぐできない可能性が高いというのは想像以上にストレスです。要するに生活のマンネリ化は避けられません。
また、子供がいる家庭であれば教育環境の心配も尽きませんし、万一の時の医療機関も数が絶対的に少ないです。(物流会社が土日休み…なんてことも)
オススメはマイルドな都会脱出
ここまで田舎暮らしがいかに過酷なものかについて書きましたが(笑)僕が田舎への移住に簡単な結論を出すとすれば、「自分が生まれた土地」にUターンすることはありだと思います。なぜなら勝手知ったるところじゃないと、さっき書いた光の側面以外のところがチラついて生活に満足できないと思うからです。
まあこれでは移住ではなく単なる里帰り、都落ちのようになってしまいますので全てを捨て去って田舎に行くのではなく、今住んでいる街に何らかのつながりを残しておきましょう。
例えば、都会でやっている仕事をテレワークで何とかできないか工夫してみるとか。都会の暮らしからスタイルをガラリと変えるのではなく、少しずつ田舎に順応していく「マイルドな移住」というものもできればいいんじゃないでしょうか。
【関連記事】