首のコリ対策には胸鎖乳突筋をほぐすのがとても効果的
しつこい首のコリの原因は首周辺の血行が悪くなっていることで患部の周りに酸素が届かず、筋肉が硬直したり、疲労物質が蓄積していくことにあります。そして首の近くには自律神経などさまざまな神経が通っており、コリを放置することで体のその他の部位にも不調が表れてくる可能性があります。
胸鎖乳突筋とは
首のどの部分が主に凝っているのかというと胸鎖乳突筋という筋肉です。胸鎖乳突筋は首を回したり曲げたりするときに重要な働きをする筋肉です。図で赤く示しているところが胸鎖乳突筋です。鎖骨のあたりから後頭部を結んでいる筋肉です。
Wikipediaより画像引用
首のコリというと後ろの方をイメージしますが、首コリの原因はほぼこの筋肉に集中しています。逆に言えば胸鎖乳突筋さえほぐしてやれば首のコリはほとんどとれます。
また、胸鎖乳突筋は呼吸にも深く関係している筋肉です。息苦しさを感じていたり浅い呼吸を自覚したりしている人はここに問題がある可能性が高いです。
胸鎖乳突筋のほぐし方
胸鎖乳突筋は自力でほぐすのが少し難しい筋肉ですが、方法がないわけではありません。要は筋肉周辺の血行をよくすることを心がければいいんです。そこで以下の2つにチャレンジしてみましょう。驚くぐらい首から肩にかけて楽になりますよ。
1.セルフマッサージ法
手順
(1)背筋を伸ばしまっすぐ横を見る
(2)向いた方向と逆側の胸鎖乳突筋が浮き出てくる
(手で触っても一発で分かります)
(3)上から下に指で少しの力を込めて押さえながらなぞるようにマッサージする
(4)右・左と何度か繰り返す
これなら結構簡単にできますよね。少しやるだけでも血行が良くなってマッサージしたところがあたたかーくなってくるのがお分かりいただけると思います。
※コリの特に気になる箇所を指圧するのも効果的です。先ほどのなぞるのと同じぐらいか少し強いぐらいの力で20~30秒ぐらい押さえ続けます。
2.温めてから入浴
お風呂に入る前にドライヤーなどで少し首元を温めてから入浴しましょう。前もって首を温かくしておくことで筋肉の奥深くまでお湯の温もりが伝わりやすくなり、血行がよくなってきます。
さらに胸鎖乳突筋近くには頸動脈があるので血行促進も効率的に行うことができます。これによって全身の調子が良くなるというメリットもあります。