他人に自分の思いを伝えきるには思考を言語化する努力が必要だ
言語力=思考力という話
他人に自分の考えを伝えるときは、多くの場合言葉という媒体が用いられます。中には絵画や音楽といった芸術と言われる方法を用いて思いを表現する人もいますが、大半の人は話したり書いたりすることで自分の意思を伝えています。心で思っていること、すなわち思考を言い表すのは言葉です。 簡単に言語力=ボキャブラリー量ととらえてみても語彙が豊富な人というのは何も国語辞典を隅から隅まで暗記している人のことではありません。今取り扱っている言葉の引き出しが頭の中にいくつもあり、なおかつ瞬時に取り出しせるよう整理されている人が語彙が豊富な人、と言えるのです。すなわち、思考を言語に整理できているということです。
思考の言語化
思考力は本を読んだり、話を聞いたりしたりするだけで高められるものだとは思いません。インプット(聴くこと、読むこと)だけではなくアウトプット(話すこと、書くこと)も同じぐらい重要だということです。ここでいうアウトプットとは何も完全なスピーチや論文を完成させろという意味ではありません。もちろんインプットの質が上がらずに最終的なアウトプットができるわけもありませんが、他人に伝える前段階で思考の言語化(情報の整理)を行っておく必要があるのです。
よいアウトプットとは?
良質な思考な言語化を通じ、他人へのアウトプットを行うためには以下の2つのポイントが重要です。
・「なぜ?」と問いかけること
・紙に書き出してみること
まず1つ目について、インプットしたものを「なぜ?」と自分の心の中で反芻してみましょう。 「思考する」というと何か難しく感じてしまいますが、取り入れた情報を自分のフィルターにかけてみるだけで思考力は高まっていくものです。
最終的に大切なことは相手に伝えることです。このためには誰もが周知の事実だけでなく、あなたなりの見解をエッセンスとして言葉に乗せないといけません。だから一次情報に疑問を投げかけ自分の色を出すことはマストです。
2つ目の紙に書き出すということは「思考の言語化」には不可欠です。思考とはふっと思いついた一瞬のうちに吹き飛んで行ってしまうものです。ですから簡単にでもメモを取り、少しでも言語化しておくことが大切です。実際に一流のビジネスマンや経営者などは家の中でもトイレや浴室の中まであらゆるところにメモを置いているようです。
こうしてアウトプット能力を高めていくと思考するスタミナが頭・体に備わり粘り強く、いつまでも思考を続けることができます。
まとめ
・話が上手な人は必ず「思考の言語化」ができている
・インプットした情報に自分なりの見解を加えアレンジして、書き出すことが重要
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